ウェブページの最高なスクリーンショットを生成する、ウェブブラウザ風なAndroidアプリ「Koto」をリリースしました。
Koto for Android
Android KitKat (4.4) 以降に対応するように作ろうと思ったのですが、どこかで間違えてしまいLollipop (5.0) 以降になってしまいました。 すみませんが、しばらくはLollipopの端末でご利用ください。
Kotoでできること
このアプリは以下のことができます。
- 指定されたURLのウェブページを開く
- 特別なスクリーンショット(
*.koto.jpg
)を撮る - 特別なスクリーンショットを読み込んでウェブページを開く
特別なスクリーンショット
Kotoで生成されたスクリーンショット画像は、ウェブページのURLを含んでいます。 もう少し詳しく言うと、JPEG画像のExifのUserCommentというタグにURLを書き込んでいます。 もともと画像のExifには、画像のサイズを保持する領域や、写真を撮ったカメラの情報などが記録されています。 そのなかで今回は比較的文字量を多く記憶できるUserComment領域を使いました。
このような仕組みなので、画像本体が持つExifが消去されない限り、キャプチャ画像にそのウェブページのURLを紐付けておくことができます。
便利な使用例1
ウェブサイトの共有としてスクショ*1が送られてくることがあります。例えば下の写真のような感じです。
これまではこの動画を見たい場合、YouTubeのサイトに行って、タイトルを入力して検索しなくてはいけませんでした。 ここで、Kotoの「OPEN IMAGE」ボタンを使ってこの画像を読み込むと、
このように、画像に書き込まれていたウェブページへのアクセス確認ダイアログが表示されて、
無事に動画を見ることができました。
便利な使用例2
Kotoが生成するスクショ画像は端末内の Koto フォルダに保存されます。このフォルダとGoogleフォトとの同期をONにしたり、SNSに投稿したりしない限り、写真が共有されることはありません。
このプライベートな Koto フォルダにキャプチャ画像を貯めていけば、まるでブラウザのブックマーク機能のようになります。以下はKotoアプリの「OPEN IMAGE」を押した直後の様子です。
スクリーンショットを撮るには、「CAPTURE」ボタンを押せばOKです。
便利な使用例3
スクショでウェブページを共有することの最大の利点は、注目している箇所を一発で伝えられることだと思います。大抵のウェブページは縦に長いので、URLだけではどのあたりに注目しているのか伝えにくいことがあります。
このようなときもKotoを使って、画像の力とURLの便利さを併せ持つスクショ画像を作成すれば完璧に情報をシェアできます。
このようにページの特定の部分だけ写真を撮って伝える方法が、長い弦の特定の位置に柱を立てて繊細な音を表現する「筝」に似ている気がしたので、「Koto」というアプリ名にしました。
感想/今後
- ソースコードを公開する準備をする。
- Koto for PC Chrome を作りたい。
- 普通のChromeでブラウジングしているときに、端末のスクーンショット物理ボタンで同様なことができるようになったら嬉しい。
image/jpeg
の他にscreenshot/jpeg
みたいな画像タイプを作って、これにURLを持たせる規格があっても良い気がする。(もう既にあるかも)- URL持ちのスクリーンショット画像が増えれば検索エンジンとかでも活用できそうだと思った。
- 機能のご要望や、アプリ全般に関するご意見等ありましたらお聞かせください! JavaでAndroidアプリを作ったのは今回が初めてなのでまだ色々と慣れておらず、すぐに対応できるかわかりませんが頑張ります。
どうぞご利用ください
Koto for Android 5.0~
*1:スクリーンショット