高校で初めて聞いた時には「なんかよくわからん」だった「偶関数」と「奇関数」について書きたいと思います*1。 当時考えた自己流の覚え方のメモです。*2
定義
関数が以下の性質を満たす場合、偶関数であるという。
これはつまり、のグラフが軸に関して線対称である関数のことである。
例:
関数が以下の性質を満たす場合、奇関数であるという。
これはつまり、のグラフが原点に関して点対称である関数のことである。
例:
重要な性質
積分をするときなどに役立つのが以下の3つの性質です。
(a) 偶関数 × 偶関数 = 偶関数
(b) 奇関数 × 奇関数 = 偶関数
(c) 偶関数 × 奇関数 = 奇関数
覚え方
ビジュアル化して覚える方法です。以下に例を示しますが、数学的な説明ではありません。僕が実際に使っていた覚え方です。
偶関数 × 偶関数 = 偶関数
偶関数の代表として x2 を使うと、x2 × x2 = x4 であり、これは下図のように、軸に関して線対称であるグラフなので偶関数です。
奇関数 × 奇関数 = 偶関数
奇関数の代表として x を使うと、x × x = x2 であり、これは下図のように、軸に関して線対称であるグラフなので偶関数です。
偶関数 × 奇関数 = 奇関数
偶関数の代表として x2、奇関数の代表として x を使うと、x × x2 = x3 であり、これは下図のように、原点に関して線対称であるグラフなので奇関数です。