#daiizメモ

ときどきいいことを書きます

知のガーデン

LLM時代の個人研究の環境として、自分なりの庭を整えることに注力している。

これまでの個人研究は、土を耕すところから始まる作業だった。情報を集め、整理し、ノートを取り、つなげ、書く。すべて自分の力で土を作り、種をまいて水をやり、収穫までに手間暇がかかるわりに、採れるものは期待やイメージを大きく超えてくることは少ない。

LLMはそこに肥料として効く。

畑の土壌そのものに栄養が宿るイメージ。手を動かしていない期間にも、過去のメモを食わせたり対話したりしているうちに、知識が勝手につながり、思いもよらない方向に芽が出る。意外な収穫を期待できる。「ノート術」や「セカンドブレイン」とはここが異なる。育てる主体が自分ではなくなる。庭師は自分だが、土自身の働きが大きくなる。畑自身に栄養がある時代。

ノートやWikiは、基本は「自分が知っていることを、うまく整理して取り出せるようにする」場所であり、倉庫としては優秀だ。でも自分が欲しいのはその一歩奥にある、「自分でも気づいていなかった興味関心が、勝手に芽生えて開花する場」なのだ。

これはPhonnoを開発して運用していく過程で、何度も戻ってきている関心でもある。何を撮ったか、何にメモを残したか、何を保存したか。これらを発酵させると、自分でも忘れていたり無意識だったりする関心の地図が浮かび上がる。検索のためのツールではなく、暗黙的な興味関心を発見するためのツールに近い。

汎用LLMが平準化された答えを返してくる時代において研究の差を作るのは「その人の庭にしか生えていないもの」になる。土壌をしっかり整えていきたい。

Image from Gyazo
個人研究の知的な生態系 by ChatGPT Images 2.0